藤沢道郎先生はすごい。

物語イタリアの歴史―解体から統一まで (中公新書)

学生時代にイタリアに行ってから、イタリアの歴史が好きでずっと読んでいたのですが、この本は日本語で書かれたイタリア通史としては最高傑作じゃないですかね。西ローマ帝国の崩壊からイタリア再統一までを描ききったこの作品ですが、文章がわかりやすいだけでなくリズムもよくてどんどん読み進められます。物語としての構成もよくできていて、壮大な歴史の流れを感じさせてくれるものでした。本当に感動しました。
藤沢道郎 - Wikipediaによると2001年にすでに亡くなられたとのこと。博識と非凡な文章力が非常に惜しまれます。
続編も出ていたので早速Amazonに注文しました。
モンタネッリの「ローマの歴史」もこの人の翻訳なので、文体がよく似ています。こっちも面白かった。